普段はお酒を飲むことが少ない私ですが、旅行者に教えてもらったバーに思い切って足を踏み入れることにしました。どんな体験が待っているのか、少し不安と期待が入り混じった気持ちでした。
尖沙咀のバー
旅行者に教えてもらったバーに足を踏み入れると、控えめな照明が店内に温かみを与えを、深い色合いの木製カウンターや椅子がシックで落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
音楽は低く響き、どこか非日常を感じさせる空間。カウンターの中では4~5人のバーテンダーが忙しそうに働いています。
何を注文すればいいのか、注文の仕方すらわからず、かなりオドオドしてしまいました。とりあえず案内された通りにカウンターに座ります。
手に汗を握りながら、周りを見渡してみると、カップルがずらり。カウンターでは、男・女・男・女・男・女と整然と並んでいるのに、私のところだけ男・男・男・女、、、
ひとりリズムを崩しているように感じられ、まるで自分だけが浮いているような居心地の悪さが一瞬で広がりました。
バーテンダーたちはみんな広東語で話していて、英語が全く通じないことに気づいたとき、急に手汗が増して、胸の鼓動が速くなっていくのを感じました。メニューをじっくり見て、なんとか知っているカクテルを見つけて一安心です。
問題は支払いです。このバーはお酒を受け取ったときに支払うシステムでした。
人生初のチップで失敗
以前通った英語の専門学校の授業でチップに関して学んだはずなのですが、いざ目の前にその状況が来ると頭の中が真っ白に。
更に悪いことに、香港ドルにまだ慣れていないので、瞬時に計算ができません。まるで初めて外国のお金を使う子供のように感じました。
バーテンさんがカクテルを差し出してくれて、お金を出します。トレーに乗せたおつりが来たのですが、見たこともないコインも混じっていました。これはいくらなんだろう?と見つめながら、トレーから取っていきます。
すると、バーテンさんが「え~」という困惑した表情をしたのです。今考えてみると、「チップがこんなに少ないの?」と訴えかけていたのだと思いますが、その意味がわからず、さらにおつりを取ってしまい、バーテンさんとの間に微妙な空気だけが残りました。
私の両隣には香港の男性と欧米の男性がいたのですが、香港の男性にチップのことを聞いてみると、バーなどではだいたい15%~20%ぐらいが相場で、私が払った金額では全然少ないことが判明!
すぐにそのバーテンさんを呼んでもらって、みっともない言い訳の始まりです。
通じるかどうかはわからないけど、何も話さないよりはいいと思って、「日本にはチップという習慣がないから、よくわからなった。ゴメンね」とお金を差し出すと、急に笑顔になって「オーケー、オーケー!」。
このバーには滞在中にもう一度行ったのですが、覚えていてくれて、とても親切にしてくれました。
香港人男性からのアドバイス
この香港の男性はさらにいろんなことを教えてくれました。どうやったらスマートにチップを払えるかも教えてくれたのですが、大変参考になりました。紙幣で支払って15%~20%ぐらいのおつりをトレーに残せばいいのです。簡単です。
じゃあ、金額がピッタリで端数がないときは? 大丈夫です。お店の人はちゃんとチップを払いやすいように小銭を混ぜておつりをトレーに乗せてくれます。
今回の体験を通じて、チップ文化の難しさを学びましたが、バーのスタッフや香港の男性の親切さに感謝しています。次回こそは、スマートにチップを払って、バーの雰囲気を心から楽しめる自分でありたいと思います。
香港一人旅、まだまだ驚きと発見が待っています! 次回は、賑やかなナイトマーケットでの新たな体験をお届けします。予想外の出来事も…
どうぞお楽しみに!
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