ビクトリア・ピークからの絶景を満喫した後、次の目的地は九龍半島。今回はスターフェリーで海を渡り、尖沙咀のバーに向かう冒険です。
ナイトスポット
お酒があまり強くない私はバーが得意ではありませんが、ホテルに戻っても退屈なので、何とか楽しもうと意気込んでいました。
前回書いた『困ったときの金髪頼み』は今回も効果的でした。英語が通じるのはもちろん、彼らが旅行者である可能性が高いこともポイントです。一人旅では、旅行者同士の情報交換によって、旅のクオリティが高くなることを実感しました。
旅人同士は助け合うものといった暗黙の了解があるのかどうかはわかりませんが、みんな親切にいろんなことを教えてくれました。同じ境遇なので、気持ちが通じやすいのかも知れません。
その中に、日本では滅多に行かないバーに関する情報もあったので、ものは試しと行ってみることにしました。ビクトリア・ピークのある香港島から九龍半島に戻って尖沙咀のバーを目指します。
風情豊かなスターフェリー
香港島から九龍半島へはスターフェリーを使ってみました。上層デッキにするか下層デッキにするかで迷ったのですが、日本円に換算してみると上層デッキが16円、下層デッキが13円。「たった3円の差?」と思い、迷わず上層デッキにしました。
日中は7~8分間隔で運航されており、待ち時間がほとんどありません。まるで地下鉄と同じ感覚で気軽に利用できます。島を渡るのにかかる所要時間も7~8分。あっという間です。
スターフェリーは1888年に創業され、長く香港の主要な交通手段として親しまれてきました。1972年の海底トンネルや地下鉄の開通により、その役割は減少しましたが、今でも風情ある船旅は観光客や地元の人々に愛されています。
香港の夜風が心地よく、フェリーのデッキから見るネオン輝く街並みが一層美しく感じました。短い船旅でしたが、その風情ある光景と風に吹かれながらのひとときは、まさに香港の魅力を凝縮したような瞬間でした。
尖沙咀のバーを目指して
スターフェリーを降りると、尖沙咀のネオン街が目の前に広がりました。夜になると、通りは日中とは違った活気にあふれ、人々の話し声や車のクラクションが絶えません。
九龍半島のこのエリアは、観光客だけでなく、地元の若者たちにも人気のスポットです。道を歩くたびに、様々な店から立ち上る香りや、バーやレストランの外に流れる音楽が、街全体に独特のエネルギーを与えていました。
目的地であるバーは、ネイザンロードを少し外れた静かな路地にあり、入る瞬間、少し緊張が走りました。人通りの少ない場所に一歩足を踏み入れると、背筋がピンと張るような感覚。だけど、香港の熱気と音楽が背中を押し、まるで冒険者になったかのように感じながらバーへと足を踏み入れました。
香港の夜の魔法はまだ終わりません。この後、バーで思いがけない出来事が待ち受けていました。次回は、その驚きの体験をお届けします。
どうぞお楽しみに!
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