初めての海外一人旅(香港)〈Part 0〉 ― まえがき

こんにちは!『新宿御苑 英語個別学院』代表の鈴木です。このたび、『初めての海外一人旅(香港)』が28回目を迎え、完結いたしました。
この旅は、振り返ると私の人生や仕事に大きな影響を与えた、非常に大切な経験でした。これから読んでいただく方のために、その理由や旅の背景について少しお伝えしたいと思います。

今回の一人旅ブログ執筆を始めた理由

この旅の話は予備校や高校の授業で受講生のモチベーションを高めるためによくしましたが、そのたびに熱心に耳を傾けてくれました。社会人になってから海外で就職し、SNSを通じて連絡をくれた人もいました。

受験生の人達に長い旅の話をするのは時間的に難しいのですが、全体をまとめて書いておくことによって、時間が取れるときに自分のタイミングで読んでいただくことが出来るようになったと思います。授業の時以上に何かを感じ取ってもらえたら幸いです。

当時の日本と香港の時代背景

この旅が行われた背景には、特別な時代の風景がありました。当時、日本はバブル経済の絶頂期。株価や地価は急騰し、まるで日本全体が好景気に包まれているような時代でした。贅沢な生活や高額な消費が当たり前となり、不動産や株式への投資が過熱していました。街中には高級車やブランド品が溢れ、消費が日本経済を牽引していた時代です。

一方、香港はまだイギリス領でしたが、中国への返還が決定しており、1997年の返還を控えた重要な時期に差し掛かっていました。返還後の未来に対する不安が一部で広がる中、経済は成長を続け、アジアの貿易や金融の中心地として国際的な地位を確立していました。香港の街は活気に満ちており、特に金融や不動産業が好調でした。返還を控えた不安と期待が交錯する独特な雰囲気が漂っていた時代でした。

そんな時代に、私は20歳で初めて香港の地を踏むことになったのです。

20歳の私とインターネットやSNSのない時代背景

当時の私は、英語の専門学校を経て大学に通い始めたばかりの大学一年生でした。法学部での勉強に励みつつも、海外旅行への憧れが強くありました。しかし、旅行するための資金はなく、どうにかしてその夢を実現したいと考えていました。

そんな時、先生から漢方薬の買い付けの仕事をいただいて、香港へと旅立つことができました。限られた資金での初めての一人旅は、不安と期待が入り混じった特別な経験でした。

今では当たり前のように海外一人旅をする人が増えていますが、当時はまだインターネットやSNSもなく、一人旅をする人がほとんどいなかった時代です。情報を得る手段も限られており、ガイドブックや旅行代理店を頼りにするしかありませんでした。

そんな時代に、一人で海外に行くというのは、今では考えられないほど大きな冒険でした。

読者へのメッセージ

書き始めた時はここまで長くなるとは思いませんでしたが、一つ一つのエピソードが積み重なり、結果的に28回にわたる長い旅の記録となりました。

当時の時代背景や香港、日本の様子を思い浮かべながら、まるで短い小説を読むような気持ちで、このシリーズを楽しんでいただければ幸いです。

一個人の一人旅の記録ですが、この中には旅行のヒントや冒険の楽しさ、そして何よりも自分自身を試す経験が詰まっています。読んでいただくことで、皆さんの中にも何かしらの刺激や新しい発見があることを願っています。

ぜひこの旅を通じて、自分自身の冒険や成長の糧としてください。

 

 

これから始まる28回にわたる旅の記録。読んでくださる皆さんも、まるで一緒に旅をしているかのように感じていただけたら嬉しく思います。

それでは、香港への冒険の始まりです!  Bon voyage!

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