マカオから香港に戻って、ついに帰国のタイミングとなりました。さあ、どんな出来事が待っているのでしょうか?
嬉しかった友人の訪問
楽しかったマカオの思い出を胸に、高速船に乗って香港に戻ってきました。楽しかったマカオの余韻に浸っていたのもつかの間、ホテルで70kgの荷物を見た瞬間、現実に引き戻されました。
嬉しかったのは、香港で仲良くなった現地の友人がホテルを訪ねてきてくれたこと。彼とはいろいろと深い話をしたのですが、「香港で一緒に仕事をしないか?」と言われた時、とても驚きました。この提案を聞いて、肩の荷が下りたように感じたのです。
当時、日本の社会に息苦しさを感じていた私は、この提案を受けてもの凄く楽になりました。「そうか、自分が日本の社会に馴染めないのなら、日本にいなければいいんだ!」この一言で心が軽くなり、今まで感じていたモヤモヤが晴れていくようでした。
日本で生活することを前提に物事を考えていたのですが、日本以外の世界を視野に入れて考えるきっかけを与えてくれたのはこの一言でした。
それまでは日本の悪い面ばかりが目に付いていたのですが、視点が変わることによって、日本の良い面がみえるようになりました。そういった意味で、とても大きな出来事でした。
カイタック空港への道のり
名残惜しい気持ちを抱えながら、カイタック空港へと向かいました。たった一週間しかいなかったのに、何故か生まれ故郷を去るような寂しさがあります。
旅好きの私はタクシーではなくバスを使って空港まで向かいたかったのですが、70kgもの荷物があるため、バスではなくタクシーを使うしかありませんでした。
タクシーが走り出すと、香港の活気溢れる混雑した街並みを抜け、九龍半島の住宅が次々と視界に入ります。車窓からは、当時の香港の特徴的な建物やビルのシルエットが見え、街の変化を感じました。
カイタック空港に近づくにつれて、香港のビル群が低くなり、空港周辺の景観が広がります。滑走路やターミナルの姿が見えてきました。タクシーからは、低空で急降下する飛行機が、まるで頭上すれすれを通り過ぎるかのように見え、その迫力に思わず息を呑みました。
カイタック空港は、その独特な位置とレイアウトから「世界一危険な空港」として知られていました。ビル街のすぐそばにあり、飛行機が低空で急降下しながら着陸する様子は、何度見ても圧巻でした。
最終準備と心の高鳴り
タクシーを降りて、最初にするべきことは、荷物を載せるカートを手に入れることです。幸運にも、誰も使っていないカートをすぐに見つけることができました。急いで荷物を載せ、いよいよチェックインカウンターへ向かいます。
アメリカン航空の事務所でアドバイスを受けた通りに荷物は整理しましたが、はたしてうまくいくのかドキドキです。オーバーチャージがいくらになるのか心配で、胸が高鳴りました。
アメリカン航空のチェックインカウンターを見つけて、エコノミークラスの列に並びます。思ったよりも混んでいて、長い時間がかかりそうでした。
さあ、この初めての海外一人旅(香港)のクライマックスが近づいて来ました。次回、はたして無事に飛行機に乗ることができるのでしょうか? そして、驚きのオーバーチャージの金額とは?
次回もぜひお楽しみに!
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