初めての海外一人旅(香港)〈Part 23〉 ― 美しいセナド広場と中国国境の驚き(マカオ3)

こんにちは!『新宿御苑 英語個別学院』代表の鈴木です。今回は、初めての香港一人旅の続き、「マカオ編」の続きをお伝えします。
前回、タイパ島から本土に戻り、聖ポール天主堂跡を見学しました。今回はどんな驚きや出会いが待っているのでしょうか?

歴史と美が交差するセナド広場

セナド広場は、ポルトガルの植民地時代の風情を色濃く残す美しい広場です。石畳には波のようなパターンが描かれ、歩くたびにそのデザインの美しさに感嘆しました。

広場の中心には、白く優雅なセナド教会が堂々と建っており、その背後には歴史を感じさせるコロニアル建築が静かに佇んでいます。

周囲にはカラフルな屋台やカフェが並び、地元の人々や観光客で活気に溢れています。それでも、広場全体には落ち着いた空気が漂い、特に夕暮れ時には、その幻想的な美しさが一層際立ちます。

この美しい広場で過ごしたひとときは、心に残る静かな感動を与えてくれました。

取消の文字に戸惑った博物館訪問

当時マカオにあった博物館に行ってみました。でも、残念なことに閉まっているようです。チケット売り場に『本日取消』と書かれていたのを見て、少し戸惑いました。

日本語では『本日閉館』や『休館日』と書かれることが多いですが、マカオの博物館では『取消』と書かれており、その微妙な違いが印象に残りました。

ちょっと焦った中国国境

今は中国に返還されていますが、当時はポルトガル領。中国本土との間に国境がありました。日本は海に囲まれていて陸の国境を見ることはないので、その国境見たさに行ってみました。

マカオと中国本土(広東省珠海市)の国境は、拱北(Gongbei)とマカオとの間。このエリアには拱北口岸(Gongbei Border Gate)があって、中国本土に入るための重要な陸路のチェックポイントになっていました。

行ってみると、観光客など誰も訪れないような静かな所です。国境の門の前には、兵士が一人立っています。肩に銃を掛け、無言で周囲を見張っているその姿は、異国の地の緊張感を一層強く感じさせました。

日本ではなかなか目にすることのない光景に、私は思わず立ち止まり、その場の空気に少し圧倒されました。そして、初めて見る陸の国境に興奮しながら、その門の先に広がる中国本土に思いを馳せました。

『地球の歩き方』には、「何かあるといけないので国境付近では写真を撮らない方が良い」と書かれていましたが、その国境の様子をどうしても写真に収めたくなってしまいました。

勝手に撮って問題になるといけないので、自分のカメラを指さしながら兵士に「OK?」と確認してみると、その兵士は肩に銃を掛けたまま無表情でこちらに歩いて来ます。

「やっぱりマズかったんだ!」と焦ります。その兵士は「カメラをよこせ」と手で合図します。「えっ、取り上げられちゃうの!?」と思ったら、国境をバックに私の写真を撮ってくれました。

まさかの展開に驚きつつ、兵士の親切に感謝してその場を後にしました。

華やかな光と音に包まれたカジノの世界

マカオと言ったらやっぱりここ! カジノです。映画やテレビで見た世界を実際に体験するのかと思うと、心臓がドキドキしていました。

カジノの建物に近づくにつれて、華やかなネオンの光と賑やかな音が私の感覚を刺激しました。建物に入ると、まるで異次元に迷い込んだかのような感覚に包まれました。

広々としたフロアには、キラキラと輝くスロットマシンや、チップが積まれたテーブルが並び、その豪華さに圧倒されました。

ルーレットテーブルやブラックジャックテーブルに近づくと、周囲の人々が真剣な表情でゲームに集中しているのがわかりました。

自分も挑戦してみたい気持ちはありましたが、見ているとルールが知っているものと微妙に異なっているようです。残念ながらその光景を見守るしかありませんでした。

見学を終えた夜、カジノを後にしながら、私の中には新たな冒険の興奮とともに、初めてのカジノ体験が心に深く刻まれていました。

実際に自分が賭けてみることはできませんでしたが、そこに流れる雰囲気や、賑やかなカジノの世界に触れることができたこと自体が貴重な経験となりました。

 

 

次回は香港に戻り、いよいよ帰国の準備に入ります。70kgの荷物を日本に無事に持ち帰ることができるのでしょうか? そして、旅の最後にどんなドラマが待っているのでしょうか?

ぜひお楽しみに!

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