初めての海外一人旅(香港)〈Part 14〉 ― タイガーバーム・ガーデンとビクトリア・ピーク(香港観光5)

こんにちは!『新宿御苑 英語個別学院』代表の鈴木です。今回は、香港での3日目、メインイベントの漢方薬の買い付け後のお話しです。
問屋さんで無事に注文ができて、明日荷物がくるのを待つだけになりました。あとは大好きになった香港の散策です!

ちょっと期待外れだったタイガーバーム・ガーデン

高校生の頃、大橋巨泉さんの『世界まるごとハウマッチ』という番組を毎週欠かさずに見ていました。その頃から海外に対する憧れが大きかったのだと思いますが、その番組の中で紹介されて、もの凄く印象に残っていたのが『タイガーバーム・ガーデン』でした。

旅の必読書『地球の歩き方』を見ると、香港島の銅鑼灣(Causeway Bay)駅が最寄り駅なので、問屋さんからも近く、行くにはもってこいのタイミングです。思ったよりも早くに仕事が終わったこともあり、迷わず行くことにしました。

このタイガーバーム・ガーデン(萬金油花園、Tiger Balm Garden)は、1935年に軟膏薬タイガーバームで財を成した胡兄弟によって建設された別荘が、1950年代に一般公開されたものです。

タイガーバームは、アジアで広く使われている軟膏で、筋肉痛や頭痛の緩和に効果があると言われています。私も何回か使ったことがありました。

残念なことに、敷地は少しずつ分割され、高層マンションなどに再開発され、2000年には完全に閉鎖されてしまったそうですが、私が訪れたときにはまだ見学できました。

ただ、期待が大きすぎたせいか、展示や敷地の規模が予想よりも小さく、少し拍子抜けした印象を受けましたが、それでも長年憧れていた場所を訪れることができたのはやはり感慨深いものでした。

『世界まるごとハウマッチ』の制作スタッフは見せ方がとても上手だったのかもしれません。

ちなみに、このタイガーバーム・ガーデンは、2019年に虎豹樂圃(Haw Par Music)としてリニューアルしたそうです。

ビクトリア・ピークからの百万ドルの夜景

ビクトリア・ピークは、香港の絶景を一望できる人気の観光地です。昼間には摩天楼と海を背景にした壮大な風景が広がり、夜には街の灯りが宝石のように輝く『百万ドルの夜景』が楽しめます。

ここから眺める景色は、まるで別世界にいるかのような感覚に陥ります。特に夜になると、街の灯りがまるで宝石のようにきらめき、『百万ドルの夜景』が広がります。その光の海を眺めていると、映画のワンシーンに入り込んだような感覚に包まれます。

このビクトリア・ピークはイギリス統治下で高級住宅地として発展した歴史あるエリア。香港島の中環と山頂付近をつなぐピークトラムはピークに住む人たちのために作られたケーブルカーで、1888年に開通した香港で最初の公共交通機関です。距離1.4km、標高差363mを10分弱で結ぶので、かなりの傾斜です。

日が出ている時間の景色と夜景の両方を楽しみたかったので、夕方にバスで山頂に到着しました。ビクトリア・ピークの素晴らしさを言葉でうまく表現することはできません。

YouTubeなどの動画でもその美しさは伝わりますが、実際にその場に立つと、その壮大さに心を奪われます。ぜひ現地で体験してほしいと思います。

ビクトリア・ピークを堪能したあと、帰りはピークトラムに乗車。となりに明らかに欧米人と思われるカップルがいました。

実はその時までにいろんな人に話しかけてみましたが、アジア系の人に英語が通じないことが多かったので、いつの間にか『困ったときの金髪頼み』という自分ルールができていました。

その人がどこの国の人かはわからないけど、金髪の人なら英語は話してくれるだろうと勝手に期待していたのです。

ピークトラムで隣りになったカップルに話しかけてみると、ドイツ人でした。いろいろと旅の情報交換をしたあと、大学で習ったばっかりのドイツ語のフレーズを思い出しました。

冗談で『Ich habe keine Zeit und keine Geld.』(お金も暇もない)と言ってみたところ、ケーブルカーの中で彼らは声を上げて大笑い。思いがけずウケたようです。

 

 

香港の熱い夜はまだまだ続きます。次回は、香港名物のスターフェリーで体験した、予想外のドラマをお届けします。一体何が待ち受けていたのか?

どうぞお楽しみに!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
TOP