前回までのブログで、ホテルのフロントの方と仲良くなり、いろいろと情報を教えてもらったことをお話ししましたが、今回はその続きです。
まずは両替
到着初日、まずやるべきことは現地通貨への両替です。仲良くなったフロントの人に聞くと、そのホテルでも日本円を香港ドルに替えてもらうことができました。
ただ、レートは良くなかったので、とりあえず1万円だけ両替し、翌日以降にもっと良いレートの場所を探すことにしました。
でも、困ったことに、無事に到着した安心感からか強烈にお腹が空いてしまったのです。飛行機の中で食べた機内食からも、相当時間が経っていました。
窓のない息苦しい部屋で、空腹で眠れないのは最悪です。だんだんと耐えられなくなり、頭の中では「何か食べなきゃ!」という声がどんどん大きくなっていきました。
お腹がグーグー鳴る一方で、外に出る怖さがじわじわと胸を締め付けるようでした。どうにか食べ物を手に入れなければと悩みました。
『アヘン戦争、香港マフィア、人身売買』の影を超えて
そんな深夜に開いているレストランがあるとは思えなかったのですが、香港にもセブンイレブンがあるのは知っていたので、再びフロントに行き、スタッフに「近くにセブンイレブンがありますか?」と聞くと、「ひと駅先にある尖沙咀の繁華街にある」とのこと。
しかも、「歩いて行っても安全だ」と言うのです。
そんなはずはない! 私は先生からちゃんと聞いていた。香港と言えば『アヘン戦争、香港マフィア、人身売買』! 深夜に街を歩くなんて、大丈夫なはずがない!
日本は安全だけど、他の国で深夜に一人歩きなんてあり得ない。
フロントの人に「香港って犯罪がないの?」と尋ねると、「スリには気をつけないといけないけど、それ以外は安全だよ」と笑顔で教えてくれました。
だけど、それを聞いてますます疑心暗鬼になる私。『アヘン戦争、香港マフィア、人身売買』の言葉が頭から離れない。
そして、「本当にこのフロントの人は信用していいのか? もしかしてこの人がマフィアと関わっているんじゃないか?」と、次々と不安が湧き上がりました。
マフィアと言えば拳銃! 「拳銃とか出てこない?」と聞くと、「そんなのないよ!」と大笑いされてしまいました。
う~ん、聞いていたのとちょっと違うかもしれない、、、
ちょっとトーンが下がりつつも「人身売買は?」と聞くと、ひたすら大笑いされてしまいました。フロントの人が冗談だと思ってくれたのがせめてもの救いでした。思い込みは恐ろしい。
どうやら、少なくとも観光客にとって、香港は『アヘン戦争、香港マフィア、人身売買』を肌で感じる場所ではなかったようです。
不安を超えて、夜の街へ
この経験は、その後の私の旅の基本になりました。『現地で手に入れた情報が一番信頼できる!』
完全に怖さが消えたわけではなかったのですが、冒険の始まりだと感じ、胸が高鳴りました。そして、私はセブンイレブンに行くことにしました。
もし道に迷ったら戻ってこられないかもしれないと心配になったので、フロントでホテルの名刺をもらって準備万端。九龍半島の先端にある繁華街まで、ネイザンロードを南下します。約30分の道のりです。
6月の香港は夜でも暑く湿気もすごいので、エアコンの効いた部屋から外に出た瞬間にメガネがバッと曇ってしまいます。そして一気に暑さと湿気が襲いかかってきます。
そんな中、ひと駅先の尖沙咀にあるセブンイレブンを目指して、私は深夜のネイザンロードを歩き始めました。
初めての海外一人旅で怖くてたまらなかった私ですが、初めての海外旅行で、現地の文化や安全性に不安を感じたことがある方もいるのではないでしょうか? その時、どう感じましたか?
果たして、深夜の香港で待ち受けていたのは予想外の出来事の連続…! 次回、私が体験したカルチャーショックと驚きのエピソードをお届けします。
どうぞお楽しみに!
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